ここ数年ですっかり一般的になった、在宅ワークという働き方。仕事の時間を調整しながら自分のペースで働けるので、家庭に影響のない範囲で働きたい40代・50代女性のセカンドキャリアとしても人気があります。
そこでこの記事では、在宅ワーク10年の経験を持ち、現在は在宅ワーカーへの依頼者でもある当社代表が、在宅ワークという働き方について解説します。
私が在宅ワークを選んだ理由
私が在宅ワークを選んだのは、以下2つの理由からでした。
- 子育てを生活の中心にしたかったから
- もともとIT業界にいたため、在宅ワークと相性が良かったから
当時の私は子どもを幼稚園に通わせていたため、早朝と夜、そして幼稚園のお迎えまでの時間が基本的なワーキングタイム。時間のある日に多めに働き、用事のある日はお休みにするなど、自分の予定に合わせて調整していました。
私はその後、子どもの成長に伴って事業を拡大していき、最終的に会社を設立しています。在宅ワークの延長として、このように事業を拡大するのも一つの方法としておすすめです。
在宅ワークの種類
在宅ワークには、いろいろな形があります。
- 正社員が出社せずに仕事をする。
- 業務委託で企業から仕事を請け負う。
- クラウドソーシングで企業から仕事を請け負う。
- ブログやSNSで発信する。
この中に、あなたがセカンドキャリアとしてトライしてみたいものはありましたか。
自分に合った在宅ワークを探すために、まずはそれぞれがどのような仕事なのかを整理しておきましょう。
正社員が出社せずに仕事をする
コロナですっかり一般的になった、いわゆる「テレワーク」「リモートワーク」とよばれる働き方です。会社によって、決められた曜日に出社する形もあれば、用事がある日以外は在宅という形もあるでしょう。
社員全員が在宅ワークという、いわゆる「フルリモート」の会社も増えており、そのような会社なら居住地も問われません。例えば、東京の会社に海外居住者が正社員として採用されることも珍しくなくなりました。
転職サイトや求人サイトで探す場合は、「フルリモート」で検索してみましょう。
業務委託で企業から仕事を請け負う
業務委託とは、正社員や時給制のパートとは異なり、企業と契約して個人事業主として仕事をするという働き方のことをいいます。パートと業務委託は、以下のような点で大きく異なります。
パート | 業務委託 | |
契約形態 | 雇用契約 | 業務委託契約 |
収入 | 給与 時給×働いた時間 | 報酬 仕事1件あたりの単価×引き受けた件数 |
例えば当社では、個人事業主のプロライターと業務委託契約を結んでいます。当社からライターに記事制作を依頼し、時給ではなく、記事1本あたり◯◯円という単価を決めて報酬を支払う方式です。時給制ではないので、その仕事にかかった時間が長くても短くても、同額の報酬が支払われます。
業務委託の場合は、扶養控除の所得の上限が時給制のパートとは異なります。家族の扶養家族として働きたい人は、必ず事前に確認しておきましょう。
クラウドソーシングで企業から仕事を請け負う
業務委託の仕事を固定の企業から受注するのではなく、クラウドソーシングで引き受けるという方法もあります。
クラウドソーシングとは、インターネットを使って仕事を探し、条件に合うものが見つかったら引き受けるという働き方のことをいいます。短期の仕事が多いですが、そこから長期契約に至るケースもあるため、業務委託の仕事を探している人が「とりあえず」「第一歩として」利用することも多いようです。
チャレンジしてみたい人は、まずクラウドソーシングのWebサイトに登録してみましょう。サイトは数多く存在していますが、最大手は「ランサーズ」です。「ママワークス」という、主婦向けのクラウドソーシングサイトもあります。
インフルエンサーとしてブログやSNSで発信する
40代・50代のセカンドキャリアとして、インフルエンサーを目指している人も多いのではないでしょうか。インフルエンサーとは、ブログやSNSで多くのフォロワーを抱えていて、フォロワーに対して情報を発信している人々のことをいいます。
フォロワーが多いと広告収入や企業とのコラボ案件などでの収入を得られるようになり、中には平均的な会社員の収入をはるかに超えている人もいます。これまではフォロワー数が1万人を超えると収入を得やすいといわれていましたが、最近はそこまで多くなくても企業案件を獲得できるケースも増えてきました。
とはいえ、フォロワーを増やすのは簡単なことではないのも事実です。収入につなげられている人は一握りともいわれていますが、趣味と実益を兼ねて楽しみながら続けている人も多いようです。
在宅ワークはこんな人におすすめ
在宅ワークには様々なメリットがありますが、その働き方が合うかどうかは人によって異なるでしょう。そこで、在宅ワークがどのような人に好まれているのか、どんな環境の人におすすめなのかを紹介していきます。
- 働く時間を自分で調整したい人
- タイムマネジメントが上手な人
- 一人で仕事をするのが苦にならない人
- テキストコミュニケーションに馴染める人
- 家族の理解を得られる人
それぞれについて、具体的に説明していきましょう。
働く時間を自分で調整したい人
在宅ワークは、趣味や家庭を優先して働きたい人におすすめの働き方です。時間拘束されない業務委託の仕事を選べば、自分の予定に合わせて仕事時間を決められるからです。
「来週は旅行だからその前に終わらせておこう」「今日できなかったから明日頑張ろう」と自分の予定に合わせて調整できますし、仕事道具を持ってワーケーションに行くことも可能。趣味や家庭と両立しやすいため、多くの40代・50代女性にセカンドキャリアとして選ばれています。
タイムマネジメントが上手な人
在宅ワークでは、時間管理がとても重要です。1週間、2週間、1ヶ月などの単位で仕事を受注するため、その期間中の行動管理を自分で行う必要があるからです。
また、自宅で仕事をしていると「洗濯機をもう1回まわしたいな」「天気がいいから布団を干そうかな」と他のことが気になりやすいため、油断しているとあっという間に1日が終わってしまいます。
在宅ワークは、「いつ何をする」「◯時から◯時までは仕事に集中する」という行動管理が得意な人におすすめの働き方です。ちなみに私は行動管理が得意ではないので、「いつ何をする」という予定を細かくカレンダーに入力して管理しています。
一人で仕事をするのが苦にならない人
自宅で仕事をするということは、仕事仲間が隣にいないということです。チームで仕事をするのが好きな人や、休憩時間に同僚と話したいという人には、もしかしたら辛い環境かもしれません。
私は一人で仕事をするのが苦になるタイプではありませんが、人に会って話もしたいので、コワーキングスペースを利用してきました。
コワーキングスペースとは、簡単にいうと皆でシェアして使うオフィスのような場所です。色々な人が好きな時間にやってきて、思い思いの場所に座って仕事をします。コワーキングスペースにはそれぞれ特徴があり、黙々と仕事をするのに向いているところや、コミュニティのようになっているところ、会社経営者が多いところや、個人事業主が多いところなど様々です。
費用は月額固定のスペースも多いですが、都度払いで一時利用できる場所も増えているので、興味があればぜひ探してみてください。
テキストコミュニケーションに馴染める人
在宅ワークでは、メールやチャットなど、いわゆるテキストコミュニケーションで企業とやり取りをすることが多いです。仕事の依頼が送られてきたら、それを読んで進めるというやり方です。質問がある場合もメールやチャットで送り、返信を待ちます。
この方法には、人によって、得意不得意、合う合わないがあるかもしれません。特にチャットの場合はスマホが鳴ってしまうので、「今日は休み」と決めていたのに送られてきた連絡を読んでしまい、なんとなく一日中気になってしまう、ということも時には起こるでしょう。
テキストコミュニケーションでの仕事に慣れていない人や、馴染めるかどうか心配な人は、仕事を引き受ける前に企業側に相談してみるのもおすすめです。決まった方法でしか対応してもらえない会社もありますが、相談に乗ってもらえることも案外多いものです。当社も、できるだけ在宅ワーカーさんが働きやすい方法で対応できるように調整しています。
メールやチャットで早めに返信できる人
会社から連絡が入ったら、可能な範囲で早めに返信できると良いでしょう。
当社は多くの個人事業主の皆さんと業務委託契約を結んでいますが、仕事を依頼する際は、連絡への返信が遅い人より早い人を優先することが多いです。返信が遅いとどうしてもその間は仕事が止まることになるため、会社側としては返信の早い人の方が一緒に仕事をしやすいからです。
もちろんこれは当社の場合なので、全ての会社が同じというわけではありません。ビジネスの世界ではメールの返信は24時間以内というのが暗黙のルールのようなので、24時間以内に返信するようにすれば問題になることはないでしょう。
まとめ
この記事では、在宅ワークについて紹介しました。
在宅ワークは、自宅で仕事をしたい人や、家庭の事情で外で働くのが難しい人におすすめの働き方です。仕事時間や仕事量は自分で調整できるので、まずは少しずつから始めてみませんか。
※アイキャッチ画像と記事中の画像は、DALL·E 3で生成したものです。
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